2011年3月5日土曜日

小学生のアイデアを大学の食堂に活用、隠れた地場産品使い開発/横須賀

 横須賀市立田戸小学校(米が浜通)児童のアイデアに基づいたメニューが23日から3日間、同市平成町にある県立保健福祉大学の食堂「シーガル」に並んでいる。総合学習の時間に6年1組の34人が取り組んだ、地域の特産物を生かした料理の一つ。卒業式を終えた子どもたちは友だちや家族で食堂を訪れ、思い出深い味を堪能していた。

 6年1組のメンバーは昨年7月から「地域の食材を使ったメニューを開発して広め、まちを元気にしよう」という課題に取り組んだ。5つのグループに分かれ、2月までかけて横須賀産の魚と野菜を使ったハンバーグ、たこ焼き、つみれ汁、ギョーザ、どんぶりを考案した。

 メニューの開発には、学区内にある保健福祉大の学生も栄養学科を中心に21人が協力。栄養バランスや食べやすい調理方法などを指導した。ほかにも市内の漁師や農家がサポートしてきた。

 「シーガル」で販売しているのは「コノシロハンバーグ定食」。コノシロはコハダの成長魚だが、小骨が多くあまり人気がない。児童たちはこれを食べやすいようにハンバーグ状にした。さらに同食堂の原田正一店長(51)がトマトソースなどで味を調え、野菜で色付けした。ごはん、みそ汁、デザート、小鉢を添えて450円で販売している。

 原田店長は「隠れた食材を生かそうという子どもたちの熱意に感心した。こういう取り組みは、地場産品に親しんでもらういい機会にもなる」と歓迎していた。

 初日の食堂には、メニューを開発したメンバーの藤田実沙さん(12)らも訪れ、ハンバーグを味わった。藤田さんは「食べやすくておいしい。自分たちの考えたメニューが並び、うれしいです」と喜んでいた。

 同食堂は一般の人も利用できる。

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引用元:新·天上碑(Tenjouhi) 情報局

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